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CALL the ARK

- 別の時空(次元),
アグラスフィアと呼ばれる世界(惑星)。
:Aglassphere(Aglaia's Sacred Sphere).

アグラスフィアはAglaiaの祝福によりバランスを保たれた世界だった。
しかしある日、アグラスフィアは突如としてそのバランスを失い、世界はバラバラに分断された。

この世界の誰もが何故こんな事が起こったのか知る由も無かったが、分断された各地域の王達はアグラスフィアを再結合すべく行動を起こす事を決めた。

アグラスフィアの再結合を実現すべく、先ずは分断された地域同士の接続を試す事にする。

- アークシステム
唯一、地域と地域を接続可能な方法と言われている。
各地域に遺跡として存在するこのシステムは、古代科学書によると古代世界に於いて交通手段として使われていたらしい。
ある地点からある地点へ人や物を瞬時に転移する、俗に言うテレポートの様なシステムであり、Aglaiaの祝福を動力として稼働していたようだ。

このシステムがまだ使用可能かどうか定かでは無いが、このシステムが今起こっている混沌を唯一解決出来る可能性を秘めていた。

- 言い伝え
この世界には5節からなる1つの古い言い伝えがある。
< Call the Ark >
1.想像も出来ない様な混沌が訪れる刻、私の神Aglaiaは彼女の船を呼び起こす
2.船は私をそこへ運ぶ。船は彼らをそこへ運ぶ
3.●▲▲▲■×◆◆×××●▲●▲■■■■■■
4.世界は産まれ、世界は再生する
5.再生が私の上を回る。再々生が私の上を回る

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光流湛えしアルマネスク - 序章 -



光の恩恵を多く受ける王国。アルマネスク(Almanessg)

アッバーズ大陸に於いての主要盟主国として地域を治める。


その恵まれた環境により農耕が盛んであり、同盟国・地域の

食料供給の要衝として栄える。


大分裂(アグラスフィアの分断)の数日前、晄王ヴァン・ロメル・リヒト13世は

複数の地政学者/天候研究者から多数の異変報告を受けており、王国内全域に

王国直轄の防衛施設コロニーへの緊急退避命令を通達した。


大多数の国民は難を逃れたが、王国の端に住む住民や危険を同盟国へ伝える為に

向かわせた伝令、巡業中の商人等の消息は途絶えた。


大分裂後、アルマネスクは外界との接続を絶たれたが、その世界の環境は変わらず

維持していた。


主要な大臣/研究者達を集めた謁見の間。

リヒトは深めの玉座に肩肘を付きつつ、静寂を失った神聖な間をぼんやり眺めていた。


不安と恐怖を隠せずにいる大臣達は立ち上がり、怒号を飛び交わせている。


「これは女神の怒りに触れた我々への裁きなのだ!」

「起こった事を嘆いても始まらないではないか!私には隣国へ留学中の娘がおるのだぞ!

そんな裁き等知った事か!」

「食料は確保出来るのだろうな!?食糧難になれば民衆の暴動は避けられんぞ!」


王の前であるにも拘らず、大臣達の喧騒は止みそうにない。


「いい加減にしろお前達!王の御前であるぞ!少しは慎め!」


痺れを切らした老大臣オルルドの怒声によって冷静さを取り戻した大臣達はお互いの顔を

見合いながら各々の椅子に戻っていき、ようやく謁見の間は普段の静寂を

取り戻したのだった。


- ...まるで、断頭台の前に座らされた死刑囚の様だな。


リヒトは軽い溜息をすると悠然と立ち上がった。

自信とカリスマ性を備えた佇まいからは、王たる所以を自然と感じさせる。

大臣達の表情からは不安や恐怖が気が付けば消えており、畏敬の念をも抱きつつ、

只、王の言葉を待つ。


「他の王国同様、この国にも伝わる言い伝えに従い、考古学研究班を加えた

 特務遂行部隊によりアークシステムの起動を開始する。」



その姿に迷いはなかった。

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「これがそうなのか。」 「はい。その通りでございます。」 「被害の状況はどうなっている?」 「確認次第、ご報告致します。」 青白い光が自分の国に降り注ぐ光景を、謁見の間にあるベランダから オルルドと数名の大幹部と共にリヒトは険しい表情で見詰めていた。 王国南部に正体不明の軍団が進軍している報告を受けてから間も無く、 青白い光は王国の平穏を一瞬で奪い去った。 王国中央区にも同じく青白い光が落ちて来た

― 飛空調査艇フライングフィッシュ
  書記係AnkE

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